著作権 なにぬ猫はこう考えます

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なにぬ猫の素材屋もショップも、皆さんに気軽にご利用いただけるよう著作権については割と緩めに規定しています。

ケースバイケースな面もあるので、わからない部分はお問い合わせをいただいたりして円滑に運営してくることが出来ました。
それもこれも皆さんのご理解あってのことと感謝しております。

そのような中、ごく最近とても残念な経過でほぼ納品に近い状態だったにもかかわらずご依頼をお断りする、ということがありました。
最終的には全部で13点、要した時間は5か月余り、簡単なものではありません。

その方のお立場もあるので詳細は控えますが、著作権への認識に大きなズレを感じ作品をお渡しすることに不安を覚えたことが大きな要因のひとつでした。

著作権が一般的な話題に上るようになって久しいですが意外と漠然としててわかりにくい部分ってありますよね。
実際、個人や企業での規定範囲もそれぞれで一律にこうだ!っていうのは難しいのでなにぬ猫の場合を簡潔に記してみたいと思います。

【WEB素材としての利用以外、二次配布、再配布、販売目的での使用は要契約】
こちらは主に配布素材ですね。
要するに商用サイトであってもWEB上でなら素材を自由に使っていただけますが無断で商材にするのは不可ということです。
また、オーダーメイド商品であれば、たとえば個人で撮影したものをポストカードなどにして楽しむのはOK。
それを無断で商品として流通させるのはNGです。

【著しくイメージを損なうことがない範囲での拡大縮小、色の変更、文字入れなどは自由】
こちらも配布素材が対象にあたると思いますがまさに文面の通りです。
著しくイメージを損なうっていうのが抽象的かと思いますがこんな例えだと分かりやすいでしょうか。

今回お申し出のなかで、印刷依頼されるさいに風合いをアレンジしたものも作りたいので線画だけのファイルも欲しいといわれたのですが

これはもう絶対アウトです。
まったく別の画風になってしまうの、わかりますよね。
しかも第3者の手で加工されるということはわたしの著作権表示があってもわたしの作品ではなくなってしまうのと同じことです。

【著しく類似した画像作成は著作権侵害になる?】
お断りしたさいに、お渡ししたサンプルから改ざんしたり類似したデザインを作成することは認められませんとお伝えしました。
「アイディアは自分があたためてきたものだし、同じようなデザインは誰だって考えつくんだからあなたの著作権とは関係ないです!」
といわれましたが、どうでしょうか。
実際に法廷での判例がありましたので参考として貼っておきます。

”イラストや画像は「どこまで類似していれば違法なのか?」著作権侵害の判断基準を解説!” 咲くや企業法務.NET様の記事

調べたところ、法の所見としては、アイディアの段階では著作権は発生せず著作物として具現化した場合に著作権として認められるそうです。

今回のケースでは「象をモチーフに、ムエタイやタイらしいものを盛り込んで」とのご希望 ⇒ ショップさんのアイディア
それを表現するためのデザインの提起(モチーフのご希望だけで具体的なデザイン案はお持ちでなかったのでラフデザイン段階から全て描き起こしました。)作品として具現化 ⇒ なにぬ猫
となります。

また、著作者の作品への思いを保護するための著作者人格権というものがあります。
作品を表現するまでには、そのための技術の習得、そこまでにかかるコスト、要した時間などいろいろなものが費やされています。
それを何の苦労もなく横からさらわれたらどうですか?
そういったことから著作者を守る権利です。

現実としてはそんなにガチガチにとらえることもなくお互いの信頼と好意をもとに作品を共有していければ…と思うのですがそういかない場合もあるのだと残念に感じています。

とても思い入れのある素材ということで他所にあらためて依頼されることかと思いますがご自分の名誉のためにも良い判断をしていただきたいと思います。
そもそも、後味の悪いもの作りたくないですよね…。

紙ものであれ、布ものであれ、音楽や詩だって作り手が心を注ぎ、時間を注ぎ、イノチを注いで
作品を作っています。
また、権利の主張だけでなく作品や名前に対しての責任も負っています。

幸せな作品のやりとりをしたいものです。
そのためのルールが著作権だと、なにぬ猫は考えます。

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