先週末、ブログ更新の後…また外猫のこと。
2か月くらい前からお外のニューフェイスが増えてました。
茶色でまだ子供らしさが残る女のコ。
三毛かーさんたちのゴハンの食べ残しにありついてるのを見たのが最初。
足りなそうだったのでおかわりをあげたらそれもキレイにたいらげて。
それからはうちのドアを開けるとどこからともなくすっとんできておねだりするように。
鈴のついた首輪をしていてチリチリチリって音とともに門の隙間から、塀の上から、まっすぐこっちをみて駆けてくる。
ドアを開ける瞬間から鈴の音が聞こえてくる。
首輪をしてるからどこかのおうちの子?
でもいつもお腹を空かせてて三毛かーさんたちは食べ残しするのにこのコはキレイにぺろり。
ご近所さんにリサーチしてもおうちはわからずじまい。
そんなこんなで呼び名をつけたのが1か月くらい前。
お鼻がとてもきれいな夜明け空のオレンジ色で、その時間の様子をあらわすタイ語でエム。
そして先週末。
いつもより遅い時間にドアを開けたら、聞こえるはずの鈴の音がしない。
外出するために車を出そうと門を開けに行ったぱぱぁがエムを見つけました。
うちの前の道路に横たわって動かないエムを。
車に轢かれたのでしょう、面影を残しつつも形が変わってしまった可愛かった顔。
ほどなく路地に入ってきた車がエムの姿をみて進むのを躊躇、そのままだとよけられないから。
軽く会釈してエムの体を移動させようと持ち上げたら…まだ温かい、呼吸は止まってたけど。
たぶん、ほんとにたった少し前だったんだと思う。
そのまま遺体を放置するのもしのびなく土に還れるところまで運んであげることにしました。
社長の時に苦労した話をした時に義姉の所有する空き地を使ってもよかったのにって言われたことがあって、今回はそこに。
籠に入れて車の後部座席に乗せて、目的地に向かう途中…
チリチリチリ
とってもかすかにだけど確かに聞こえた鈴の音。
大きな葉が雨季の激しい雨から守ってくれる木の根元にエムは眠っています。
安全でもうお腹は空かないだろうけど、あなたの知ってる景色や仲間たちから離れた場所でごめんね。
この路地での悲しいお別れは以前にもありました。
飼い主がいたのに家にいれてもらえず(!)路地を転々としてやはり車に轢かれて。
狭い路地なのにスピードも緩めずそのまま車は走りすぎて。
エムは人懐こかったけど道の真ん中で寝転がるような不用心なコじゃなく、とても賢かったコ。
とても悪いタイミングにあたったのでしょう。
おそらくは…と思う車が通るのをまさかエムが事故にあうなんて知らずにちょうどわたしは窓越しに見ていました。
路駐の車の間を縫うようにたいしたスピードもなく、でも止まることもなく通過した車。
エムが横たわっていたあの場所を。
もしも気づいたなら止まってせめて次の車に踏まれないよう動かしてほしかった。
首輪をしてあげたヒトに。
首輪は全てから守ってくれる護符なんかじゃない。
可愛いと思う気持ちで首輪をつけてあげたのなら安心できる暮らしもあげてほしかった。
外にでてなければエムに出逢うこともなかったろうけど、彼女が幸せな猫生をまっとうできたとしたらそれでいい。
わたしはなにが出来たんだろう。
うちの子たちに責任があるし、飼い主がいるかもしれないエムを我が家に入れるのは難しかった。
せめてあの日、もっと早い時間にドアを開けてればエムの運命は変わってたんじゃないのか。
そんなことをずっとぐるぐる考えてます…。
ちゃんとした写真が無く、残しておきたくて描いたエム。
ほかのうちの子みたいに可愛いってほめてもらえるよう載せたInstagram。
これが短いキャプションに書ききれなかったエムのこと、でした。
エムを見送ったその日の夜、パンダ、帰ってきました。

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